変○紳○の読書とかの日記

読書を中心とした日記を地味に地味に更新しております

バーレ清盛だのアイディード義経だの…

今日はお盆休み初日、どこにも行かず寝っころがって本など読んですごしました。

読んだ本の中でも特に面白かったのが、先日買った「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」。
謎の独立国家ソマリランド謎の独立国家ソマリランド
(2013/02/19)
高野 秀行

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私がソマリランドなる「国」を知ったのは、松本仁一氏の「カラシニコフ」に紹介されていたのを読んでからです。
カラシニコフカラシニコフ
(2004/07/16)
松本 仁一

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ほぼ無政府状態のソマリアの中でも、北部の「ソマリランド」だけは伝統ある氏族の習慣と議会制民主主義を巧みに融合させて内戦を終結させ、平和国家の道を歩んでいるのだとか。

「カラシニコフ」では紛争が絶えないアフリカの中でも例外的に希望の光が見えてきたケースとして手短に紹介されていたのですが、
本書では筆者が自らソマリランドに赴き、現地人と体当たりで交流し、ついでに無謀にも政情の安定しない他地域にも入り込み、ソマリアの現状をルポルタージュしております。
500ページにもわたる力作です。

本書によると、ソマリランドの平和はいくつもの条件と偶然と当事者の尽力によりかろうじて成立した薄氷を踏むような危ういものだとか。
しかしながら、民主主義をソマリア流に取り込みながら確実に発展しているそうな。
かの国の複雑怪奇な氏族社会に日本の大名家を当てはめて解説する一見乱暴な手法も読み進めていくと非常に分かりやすいものでした。
ソマリア各地に割拠している武装勢力を指す「Warlord」という単語を、普通ならば「軍閥」と訳しそうなところをあえて「武将」としているのも上記の解説とマッチしていてよろしいです。

ソマリア中部の「プントランド」にて、当地で跋扈する海賊の取材をできないものかと現地スタッフに持ちかけたところ、「自分で海賊を雇って略奪をやらせればよい、身代金は取れるし映像をBBCかCNNに売れば一石二鳥だ」と身も蓋も無いアドバイスを返され、筆者が真剣に海賊行為をプロデュースした場合の見積もりを作成するくだりは体当たり取材ならではの迫力と面白さでした。
ちなみに、ある程度の資金とコネクションさえあれば海賊行為の黒幕は事業として成り立つとの結論でした。

日本語でソマリアについてここまで詳しく、かつ大局的で公平な視点で書かれた本は他にはないのではないでしょうか。

お盆のとっかかりに良い本を読めて幸せです。

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登場人物

変○紳○:本好きな40代、
       フルスロットル。
中の人  :中の人。
       ガス欠気味。
奥殿   :変○紳○のラバさん。
       酋長の娘ではない。
       中の人の配偶者。
       いつもマイペース。

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