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変○紳○の読書とかの日記

読書を中心とした日記を地味に地味に更新しております

くまーっ

今日はこちらを読みました。
羆嵐

吉村昭「羆嵐」 新潮文庫

本書は大正4年北海道で起きた「三毛別羆事件」を題材とした小説です。
事件の内容はwikiに簡潔にまとめられています。
三毛別羆事件
7名の死者と3名の重傷者を出すという大変な惨事です。死者のうち一人はほぼ完全に食べられています。

私この事件は本多勝一さんの本(きたぐにの動物たち)で知ったのですが、小説であらためて読むと大変怖いです。
ヒグマにしてみれば、川で鮭を採るのも村で人間を襲うのも大して変わりのない行為かもしれませんが、
人間サマは落ちているクマの糞を調べて人骨・毛髪・未消化の人肉などが発見されるとそれはもう座り小便モノです。

本書は主要登場人物に小説らしい脚色がされたりしていますが、概ね事実に忠実です。


…、正直な感想を書きますと、本書よりwikiの記事の方が淡々と事実を列挙している分より怖いと感じました。
本書で一番印象に残っている箇所はこちら。
クマに襲われ死亡した人の通夜の為、特別に白米を炊くのですが、


 喜びを露骨にしめしたのは、子供たちであった。正月は二十日後に迫っていたが、思いがけずそれ以前に米飯を口にできることを知って興奮した。かれらは、無心にはしゃいで家の中を走りまわり、鉄鍋の中で踊る白い穀粒を見つめていた。
 やがて飯の炊けた匂いが家の中にみち、茶碗に米飯が盛られた。子供たちは、眼をかがやかせて飯を少量ずつ箸でつまんで口に入れる。それは柔らかくねばりけがあって、舌に豊かな甘さとなってひろがっていった。


このくだりを読んだ時、不謹慎にも腹が減って、銀シャリが食べたくて仕方がありませんでした。


他にも 石井美樹子「中世の食卓から」、棟田博「続 分隊長の手記」を読みました。
積読はあと30冊。

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hentaisinsi

Author:hentaisinsi
登場人物

変○紳○:本好きな40代、
       フルスロットル。
中の人  :中の人。
       ガス欠気味。
奥殿   :変○紳○のラバさん。
       酋長の娘ではない。
       中の人の配偶者。
       いつもマイペース。

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