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変○紳○の読書とかの日記

読書を中心とした日記を地味に地味に更新しております

ピロシキ食いてぇ(オブローモフ感想)

やっとこさ読みました。
ゴンチャロフ「オブローモフ」上中下 岩波文庫

筋らしい筋もないお話なのですが、主人公のオブローモフは現在でいうところの「ニート」です。
地方に300人程度の農奴を所有する小領主のオブローモフは、送られてくる年貢収入だけを頼りに都会のアパートで一日中ほとんどなにもせずに暮らしています。
靴下すらも自分で穿かないオブローモフの世話をするのは老僕のザハール。忠義一徹ですが、愚痴っぽくて仕事は雑です。
元々田舎で家族に大切に育て上げられたオブローモフは、人を疑う事を知らない赤子のような純真な性格です。
そんな性格ゆえ、彼を食い物にしようと集まってくる輩もいますが、それ以上に彼は人々に愛されます。
都会の片隅で体にキノコが生えそうな生活を送っているオブローモフですが、性格が真逆の親友シュトルツの働きかけもあり、少しずつ能動的になっていきます。
ついにはシュトルツの知人オリガと恋に落ちるのですが、お互いの想いが通じ始めたころからオブローモフは、生来のナマグサ根性と、自分がオリガに不釣合いではないかとの恐れから、次第に身を引いていきます。
再び出不精になったオブローモフは、下宿の管理人で未亡人のアガーフィヤに惹かれていきます。
アガーフィヤは家事全般、特に料理の達人で、オブローモフに対して頼まれもしないのになにかれとなく世話を焼き、最終的には子供も設けてしまいます。
一時は悪人に騙されて困窮生活に陥りますが、親友シュトルツの骨折りとアガーフィヤの無償の愛のおかげで、再び元の生活に戻ることができるようになります。
そして脳卒中を起こして死亡するまで、充実したニートライフを送ることができましたとさ。

作中でアガーフィヤの作る料理の美味そうなこと美味そうな事。ロシアの肉饅頭「ピローグ」(ピロシキはピローグを小ぶりにしたものだそうです)、ウハー(魚汁)、すぐりで香り付けしたウオッカ等、空腹時に読むと大変です。

また、作中でオブローモフが回想する彼の故郷「オブローモフカ」での牧歌的でゆったりとした暮らし振りは、正にエデンと形容するのがふさわしく、
職場で昼休みに読むと、午後から仕事をする意欲が一気に吹き飛びます。

スローライフ、ロシア料理万歳といったところでしょうか。



他にもここ数日で、冲方 丁「スプライトシュピーゲル」1、2巻を読みました。積読はあと37冊。

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Author:hentaisinsi
登場人物

変○紳○:本好きな40代、
       フルスロットル。
中の人  :中の人。
       ガス欠気味。
奥殿   :変○紳○のラバさん。
       酋長の娘ではない。
       中の人の配偶者。
       いつもマイペース。

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