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変○紳○の読書とかの日記

読書を中心とした日記を地味に地味に更新しております

読むそばから買うので積読が減りません

ここ数日で読んだ本の感想です。


ナオミ・ノヴィック「テメレア戦記Ⅲ 黒雲の彼方へ」
今回は中国からの帰還のお話。
色々あってテメレア御一行は陸路でイギリスを目ざすことに。
道中野生ドラゴンの群れと遭遇し、テメレアさんが意気投合してしまうのですが、
人と交流がないドラゴンが使用するドラゴン言語「ドゥルザグ語」とか、人間が聞くと面白さが全く理解できないけどドラゴンが聞くと大うけするドラゴン冒険譚とか、ファンタジックな要素が多目で面白いくだりでした。
ドラゴンの待遇改善を望むテメレアさんの革命思想は中国を離れても衰えず、途中合流したプロイセン軍のドラゴンにもあれこれと理想を語り、担い手のローレンスはプロイセン士官から顰蹙をかってさらに頭を抱えます。
「人間とドラゴンとの共存」は本作のテーマになるんでしょうかね。
プロイセンに到着した御一行はフランス軍との戦いに巻き込まれます。
イエナの戦いからダンツィヒ篭城戦まで、ナポレオンによるプロイセンフルボッコの過程の大半を共に歩むことになります。
ドラゴンを運用した会戦はどのようなものかと思ったのですが、双方にドラゴンを擁する空軍があるのでお互いに相殺する形となり、陸戦はほぼ史実通りに展開しています。
2巻であれやこれやがあって復讐を誓った純白のセレスチャル種のドラゴンがフランス軍に仕官し、元帥の位を与えられて単独で空軍を指揮するとか、強烈な咆哮を放って敵軍を恐慌状態にしたあと全部隊で突撃をかけるとか、このあたりも見所が多いです。
ダンツィヒに篭城して窮地に追い込まれた御一行を助けるものは…
最後の展開はお約束というか、パターンというか、そんな感じですが、
「パターンこそ永遠の真理なんだ。知らんのか」 ~オリビエ・ポプラン
ですのでオールオッケーです。
次巻はアフリカが舞台となるらしいのですが、どのようなお話になるのでしょうか。翻訳が待たれます。


ブライアン・ラムレイ「タイタス・クロウの帰還」
クトゥルーの眷属に襲撃されたクロウは時空往還機乗り込み難を逃れるが…

はっきり言って今作は風呂敷を広げすぎです。
確かに大宇宙規模で展開されるクトゥルフ神話ですが、人間はあくまでも虫けら扱いの方がよろしいのではないかと。
立ち向かう人間まで超人的な能力を手に入れたらなんだか別のお話のようです。
個人的には前作「地を穿つ魔」までのやたらと魔道書の名前を引き合いに出してハッタリをかませながら進めるお話の方が好みです。
事故でバラバラになったクロウの体を何十年もかけて再生するロボット生命体との交流とか、面白いエピソードもところどころにはありますが。


モーリス・ルブラン「リュパンの告白」
ルパン物の短編集。
ミステリー色の強いものからそうでもないものまで色々。全編共通しているのはルパンの人を食った格好の良さでしょうか。
とある話で絶対絶命のピンチに陥るルパンですが、なぜかルパンの被害者である女性に助けられ九死に一生を得ます。
ラストでルパンは鏡を見つめ、
「それにしても、なにしろ、美男子だということは…」
と一言。
くぅー、ええなあ、俺も言ってみたい。
美男子じゃないのがつらいところです。


北川琢磨「A&A 未知との遭遇まさかの境遇」
ヒロインは宇宙人、(その宇宙人の間では)研究が終了し一定の評価が下されている地球人をあえて再研究しようと地球に訪れた変わり者。とあるアクシデントから主人公の少年と知り合い深い仲に…
「ドタバタ異文化コミュニケーション」ですか。確かに単語の意味は合っているが、ネイティブはそのような使い方はしないとか、あえて使うと大変奇妙な響きになるとかありますね。有名な「All your base are belong to us」みたいなもんですかね。

All your base are belong to us

主人公は冒頭にいきなり死ぬので、以降一見重そうな展開になりますが、読みすすめてみると全然そんなことはない軽いテンポの楽しいお話だということが分かります。
イラストも私好みです。


スタニスワフ・レム「ソラリスの陽のもとに」
長い間積んでいた本ですが、もっと早く読めば良かったと後悔しきりです。
惑星ソラリスを覆う海、実はこの海が一個の高等生命だった。ソラリスの海とコミュニケーションを取ろうと試みる人類だったが…
名作古典SFだけあって、後に影響をうけた作品は多数あるのではないでしょうか。私の読んだことのある作品でもアレとかコレとか。
作中で主人公は神の存在を否定しますが、ソラリスの海の人類など歯牙にもかけないきまぐれで残酷な仕打ちは、まさしく神そのものです。
この作品確か映画にもなってますよね。
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作中で描写されるソラリスの海の鮮烈さを表現できているのか気になります。
大昔「睡魔に勝てず寝てしまった」という評を見かけたことはあるのですが…




積読はあと26冊。

明日はお休みします。

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コメント

しみじみ自分はイイオトコだと言って許されるのは、ルパンならではですね(*´▽`)
自覚無しに心を盗んでいくのが、またニクラシイですw

ここまで自意識過剰だと普通はギャグっぽくなるものですが、
無理なく格好がいいですね。

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hentaisinsi

Author:hentaisinsi
登場人物

変○紳○:本好きな40代、
       フルスロットル。
中の人  :中の人。
       ガス欠気味。
奥殿   :変○紳○のラバさん。
       酋長の娘ではない。
       中の人の配偶者。
       いつもマイペース。

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